セナのBD続き

前回最後にプロストは魔王だと書いたけど、別に嫌いになったとかじゃないですよ。それぐらいの威圧感、迫力があった。ってこと。褒め言葉のつもりですw

僕がF-1見始めたのは91年から。初めて見たのは90年日本GPでしたが。まさにあの1コーナーでのクラッシュを見ました。あの年、ゴールデンタイムだったんですよね。夕食時に家族で見てた記憶がある。その時のレース後、夕焼けの鈴鹿サーキットを見て、ここを走りたいと思ったのがレーサーになりたいと思ったきっかけでした。

って、それは置いといてw その後91年の開幕戦から自分でビデオに録画して全戦見るようになったわけですが、91年はプロストは車が遅くて目立ってなかったし、92年は休止、93年はもう晩年って感じで、あまりギラギラした感じはなく、落ち着いたベテランという印象だったんでね。若かりしプロストのインタビューとか少ししか見たことなかったから。セナとやりあってるときの、セナに対する闘争心丸出しのコメントしてるときのプロストとか、マジ怖い。目つきがやばいし雰囲気が違う。黒っぽいオーラが出てるのが見えるもんw 93年のプロストとはまるで印象が違くてビックリした。

フランスのTV番組か、おそらくプロストがゲストで女優かアナウンサーかわからないけど美人の女性からインタビューを受けてる映像があって、その女性を口説くような受け応えを冗談交じりでしてて会場の笑いを取ってたんだけど、その時のプロストもなんか雰囲気が違くてさ。危険な男みたいなw 凄いなと思いましたね。こんな人にこんな風に言われたら落ちない女いないだろw って。

女性で言うとセナも似たような映像ありましたねw あんなの見ちゃったらこの人達浮気しまくりやりまくりでしょw って思っちゃう。たぶんセナは性格的に浮気しないと思うけど、自信なくなってきたよw


それはそうと、94年の不調についてですね。

これに関しては少し遡って、92年ウィリアムズがリアクティブサスを投入してからF-1は電子制御の時代に入った。あの時セナはずっと主張してましたよね。ドライバーがやるべき操作を機械でやってしまうから、単純に車の差だけになってしまってスポーツではなくなってしまうと。

「電子制御で操作するから誰が乗っても一緒。この状態でドライバーズタイトルを与えていいのだろうか。」という発言が映像にありました。

この部分に関しては僕も同意で、度々書いてますが、それ以降のF-1がつまらない原因の一つ。モータースポーツって他のスポーツと比べると特殊で、車の争いでもあるんですよね。ハコ路線はわりとそっちの色が強い。ルマンとかのプロトタイプで競うレースなんかは、優勝者を紹介するときに、どこどこのメーカーが勝った。ドライバーは誰々。みたいに言うけど、ドライバーのレースという色が強いフォーミュラのレースの場合、誰々が勝った。チームはどこどこ。って言うよね。

F-1もフォーミュラだから先にドライバー名を言うよね。でも少し特殊で、チーム同士の戦いって部分も強い。F-1だけがドライバー同士、チーム同士の両方の戦いって感じになってる。だからこういう流れが出来てしまったんだと思いますが。

セナが弱小チームで活躍出来たのも、アシスト機能がなかったおかげでもある。全体的なレベルの違いもあったと思いますよ。セナが4歳からカート乗ってたって聞いたら、金持ちはそれを真似するからね。教育レベルが上がるから全体的なレベルが上がって、一人だけ突出した実力を持つことが難しくなる。

でもそれでも、TCSもABSもパワステもオートマもなくして3ペダルカーに戻せばドライバーの腕の差が顕著に出るから絶対今より面白くなるし、それで勝ったドライバーは素直に賞賛出来るよね。レースがそういう風になってくれれば、セナのようなヒーローがまた誕生する可能性もある。今のレース業界ではもうありえない。

誰が乗っても一緒。とまでは言わないけど、ある程度経験を積んできたドライバーであれば、ほぼ同じようなタイムでは走れてしまうよね。しかも本来もの凄く神経を使うアクセル操作とかブレーキ操作とかをアシストしてくれちゃうからミスも起こりにくい。操作ミスで車を壊すこともほとんどない。だから、遅い車で結果を出すってことが不可能になってしまった。

こういうハイテク化の流れを踏まえて、94年セナがなぜ1戦目2戦目シューマッハに優勝を持って行かれたのか。

前年までのウィリアムズ一強にブレーキをかけるためにハイテク禁止になった。この年のウィリアムズの車はバランスが悪くて、とてもアシストなしで走れるような状態じゃなかったらしい。この話は聞いたことあるんですよ。セナが姉だったか、誰かに電話で「ウィリアムズの車はとても運転出来ない」みたいなことを言ってたとか。

でもそれだけでは納得出来ない部分があるんですよ。ヒルだって同じ車に乗ってたじゃないか。その車でシューマッハとタイトル争いをして最終的には1ポイント差で負けたわけだけど、そこまで追い詰めたわけですよ。

じゃあヒルがセナより優れていたのか?いや、そんなわけない。じゃあどうして?

この車のバランスの悪さは、シーズン途中には解消出来たそうだ。後半にはタイトルを狙えるほどまでに良くなったと。確かに、94年のポイントランキングを見てみると、前半はシューマッハ、後半はヒルが沢山ポイント取ってるじゃないか。

前半戦のヒルは遅かった。これは、車がまともに走れる状態じゃなかったから安全のために少し余力を残して走っていたからだろうな。

これで納得した。


映像の中で、ロンデニスが「セナがあの事故を起こしたことが納得出来ない。彼なら避けられたはずだ。」と話してて、おお、なにかあるのか?と思って興味津々で聞いてたら、彼は最後まで自分のスタイルを貫いたんだ。みたいなことしか言わなくて、結局なんだったんだよw って感じだったんですが、おそらくロンデニスが言いたかったのは、車が限界まで攻められるような状態じゃなかったんだから、少し抑えて走っていればあそこで車が壊れることもなかったんじゃないか。ってことじゃないかと。ヒルみたいに無理せず走れば。

あそこで何が壊れたのか。については原因がハッキリしてないのか、ハッキリこれだとは言ってなかったですね。一応、ウィリアムズのコックピットが狭くてハンドルの径が小さくて重かったので、これを何とかして欲しいというセナの要望に応えるため、設計的に無理があったのに径の大きいハンドルを付けた。無理矢理だったため1部溶接だったんだけど、ここが折れた。っという話がある。この映像でもコックピットが狭いということは言ってたし、あの事故の車の動きからしても突然ハンドルが切れなくなってまっすぐ行ってしまったってのは自然だし。そう思うことにしてますが。映像にそれがなかったのはもしかしたらウィリアムズチームへの配慮なのかもしれない。シューマッハとの接触もなかったし、セナがタンブレロでミスをするはずがない。動きからしても車が故障したことは明らかなので、そうなるとウィリアムズチームが世界中のセナファンから批判されてしまうでしょ。セナ一家は、決してチームを恨んだりはしてないと。


あともう一つ、シューマッハはベネトン時代フラビオと一緒に色々悪さをしていたことは有名。94年前半の快進撃は、禁止だったはずのTCSを使っていたことが原因だったという話。フランクも、ベネトンに負けるなどつじつまが合わない。と疑問の声を上げているし、セナは最初からTCSを使っているのではないかと疑っていて、抗議したかったらしいけどチームがそれをしなかったとのこと。なんでしなかったのかは謎。

それでもセナは3戦連続ポールを獲った。一周だけならなんとかまとめられたというところか。

他にも、映像では触れてなかったけど、僕はこの年から給油がOKになったことも関係してるのかなと思ってる。ベルガーが言ってたことで、セナの速さについて、それほど疑問には思ってないって言ってるんですよね。そこまで異常な速さではないと。たしかにベルガーはたびたび予選でセナより速いタイムを出してるし、91年鈴鹿でマークした当時のコースレコードはその後10年破られなかった。

そのベルガーが、理解出来ないのはスタート直後の速さだと言ってた。給油が出来ない時代のF-1は、300kmのレース距離を走りきれる燃料を積んでスタートするわけだけど、その重さは約200kgぐらい。タンクが空の状態だとドライバー込みでだいたい600kgぐらいだったと思うので、そこに200kgプラスされるとなるともうこれは全く違う車と言えるほどに車の動きが鈍くなるわけ。その状態でどうして速く走れるのかがわからないと。真似するとタイヤを酷使してしまってその後が苦しくなると。セナはそこが凄いとベルガーは言ってる。

この部分のアドバンテージが給油OKになったことでなくなったことも、予選では勝ったけど決勝では負けた原因になっていたのではないか。


よく友達と、セナが生きてたら94年はやっぱりセナがチャンピオン獲ったんだろうか。って話すんだけど、友達は「いや獲ってたでしょ。何度も言うけどあのヒルが1ポイント差ですよ?w」って言うんだけど、僕は94年のセナを見てると、とてもチャンピオン獲れるとは思えなかったんでね。そうだろうか…。って疑問に思ってたんですよ。友達はもしセナが生きてたら94年はもちろん、95、96、97…。まあ、間違いなく7回は獲ってるよね。その後も何回か獲るだろうから、下手すると10回11回…シューマッハの時代なんて来なかったですよ。みたいなことを言うんだけどさw

まあ、僕もセナ好きだからそう思いたいし、そう言ってくれる人がいることは嬉しいんだけど、あのセナを見るとどうしてもそうは思えなかったんだけど、このBD見て僕もそう思えるようになった。中盤辺りで車のバランスが良くなったら勝ち始めて、後半最速マシンに返り咲いたらもうセナの独壇場ですよねw 94年プロストが引退してウィリアムズにセナが乗ると発表されたとき、大半の人はセナが全勝してしまうんじゃないかと予想したはず。95年96年とか、ウィリアムズが速かった年であればもしかしたらそんなこともあったかもしれないですね。

そうであったら、トップじゃなかったチャンピオン回数も優勝回数も、すでに塗り替えられてしまったポールポジション回数とかどうなってただろうねw

生きてて欲しかったですよね。

F-1なんて知らない方が僕は幸せだったんじゃないかと思うこともあるんですがね。
今回このBD見てて、セナの現役時代を見られただけでもF-1に心射貫かれて良かったんじゃないかと、ふと思った。


すいません、一つ補足したいんですけど。

もしセナが生きていたら…って話。

もう一つ、そうとも言い切れないところがありました。

プロストのインタビューの中に、94年ベネトンが禁止されていたTCSを使っていたということについて、プロストは話は聞いたが真実は分からないと言ってて(ロンデニスは言い切ってるしプロストが知らないはずないんだけどw 発言には気を使ってるんだろうな)セナはそのことを疑ってて、よく「レースに対する意欲が湧かない」とか「ミハエルと争う気になれない」とか聞かされたらしい。

自分の車は遅くてライバルは違反をしていて、車をよくするための糸口も見つからなくて、精神的に大分きてたらしい。精神的に落ち込んでるってのは見て明らかだったけども。腑に落ちないのはなんでウィリアムズがベネトンについて抗議しなかったのか。ってところだけど。

とにかく落ち込んでて、プロスト曰く実力も落ちていたとのこと。信じられなかったと。

サンマリノGPの時にプロストへのメッセージありましたよね「君がいなくて寂しい」ってやつ。あれについては、プロストも真意がわからないらしい。

状況は確かにあるけども、ここまでモチベーションが下がってしまっては、この後どうなっていたかわからない部分もあるよね。確かにそれでもポールは獲ってたわけだから、車さえ良くなれば優勝を重ねてチャンピオン獲れていたのかもしれないけど、93年までのセナとは明らかに違うからね。

まるで、闘争心を失って引退を決意する時のスポーツ選手みたい。

…もうやめますかね、もし生きてたら…なんて考えたって何の意味もないし。


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